メンズハット、キャップ・帽子の種類、素材や形もさまざま

メンズハット、キャップ・帽子の種類、素材や形もさまざま

帽子には、その用途や生まれた土地の気候などが反映された、さまざまな形があります。
 
 パナマハット

「パナマハット」は、トキヤ草(パナマ草)という植物の葉を加工し、編み込んで作られる帽子です。17世紀中頃には、南米エクアドルで製造が始まったと言われ、19世紀の中頃には、大量の「パナマハット」が、日ざしの強烈な中米「パナマ」に輸出されました。「パナマハット」と呼ばれるようになったのは、これ以降のことです。現在も「パナマハット」の多くがエクアドルで作られています。
 
現在、パナマハットには多くのカラーがありますが、基本的にはナチュラルで軽めの色合いの物が主流です。軽く、通気性が良いため、真夏のビーチでは必需品。20世紀の初頭から、リゾートの定番として、絶大な人気を誇っています。
 
エクアドルにおけるパナマハットの製造は、2012年にUNESCOの世界無形文化遺産として登録されました。これは17世紀から受け継がれてきた技術、知識、伝統などが評価されたことによるものです。エクアドル産の天然トキヤ草で作られているパナマハットだけが、真のパナマハット「本パナマ帽」を名乗ることができます。
 
パナマハットは、スーツにも、そして夏のレジャーにもフィットするファッション性と実用性を兼ね備えています。

 
  ハンチング

「ハンチング帽」は、イングランド北部で生まれたとされています。16世紀頃に、上流階級の楽しみであるハンティングや乗馬など、動きの激しいアクティビティーに合うように作られたと言われています。全体的にはフラットな外観で、小さなつばが前部に付いています。
 
ウール製やツイード製の製品が主体ですが、皮革、リネン、コーデュロイなどを用いた製品もあります。19世紀終わり頃のイギリスでは、ハンチングは大衆的な帽子として、多くの人が愛用する存在となりました。
 
イギリスでは、労働者階級を中心に人気を得ました。「ハンチング帽」は、当時のタクシーやバスの運転手の「象徴」として、テレビドラマなどで使われることもあるほどです。
 
アメリカでも20世紀初頭には広まり、少年たちがかぶる「定番」の帽子になりました。「ハンチング帽」は、激しく動いてもずれることがなく、どんな頭の形にも合いやすいことから、誰もが楽しめる帽子です。デヴィッド・ベッカムなど、多くの有名人が愛用する「ハンチング帽」。実用性、ファッション性も高く、誕生から300年以上経った今なお、世界中で多くの人々に愛される帽子となっています。

 
  ベレー帽

ベレー帽はフランスとスペインにまたがるバスク地方を起源とする、つばのない、フラットかつラウンド型のシェイプを持つ帽子です。ウールやフェルトで作られることが普通ですが、それ以外にもさまざまな素材で作られます。古くは青銅器時代から、似たようなシェイプを持つヘッドギアがあったようですが、ベレー帽の祖先と考えられているのは、中世以前、日よけとしてベアルン地方(フランス)で使われていた帽子です。
 
バスクベレーは帽子のフラットな部分の中央に、小さな突起がついています。着用時は完全にフラットにするのではなく、右左どちらかのサイドを立てることが一般的ですが、特に決まりはありません。
 
第二次世界大戦では、軍隊の制帽としてベレー帽が使われるようになりました。現在でも「アーミーベレー」として、多くの国々で採用されています。米軍特殊部隊「グリーンベレー」はよく知られていますね。「アーミーベレー」は通常、右側(着用者から見て)を立てることが多いようです。
 
ベレー帽は芸術家が好んでかぶってきたことでも知られています。日本では漫画家の手塚治虫さん、藤子・F・不二雄さんのトレードマークでした。海外ではピカソなどの画家がベレーを好みました。

 
  チロリアンハット

「チロリアンハット」は「チロル帽」などと呼ばれることもある、ヨーロッパーアルプス東部、オーストリア・チロル地方を起源とする帽子です。チロル地方では、現在もチロル文化の象徴として、特に観光促進のイメージ作りに貢献しています。フェルトやツイードのほか、コーデュロイやポリエステルで作られる場合もあります。
 
おしゃれな雰囲気とともに堅牢さも供えているため、日常生活からアウトドアまで、さまざまなシチュエーションで着用することが可能で、特に登山用として、男女幅広く使用されています。「チロリアンハット」は、つば(ブリム)がせまく、クラウンの後部が高め、そしてクラウンには飾り紐が取り付けられることが特徴です。また、クラウンには羽根飾りを付けたり、ピンバッジをつけて飾ったりすることも多いようです。
 
チロル地方では19世紀前半から使われてきたようですが、一般的に認知されるようになったのは19世紀の後半とされています。当時のドイツには賭場を渡り歩くギャンブラーがいたそうですが、特にパリからやってくるギャンブラーが好んでこのチロリアンハットをかぶっていたそうです。
 
トップハット(シルクハット)
トップハットは正装時のみに着用される紳士のための帽子です。通常は絹でできているため、日本では「シルクハット」の名前で親しまれています。クラウンの部分は筒のように高く伸び、その頂上部分はフラットです。左右のつば(ブリム)は反るように上向きになっています。正装として、モーニングやモーニングコートを着用するときにかぶります。
 
アメリカでは、かのリンカーン大統領がかぶっていたトップハット「ストーブパイプハット」がよく知られています。これは通常のトップハットよりも直線的な「パイプ」のようなシルエットを持ち、しかも高さも高く作られている特徴的なトップハットです。
 
トップハットが初めて世の中に登場したのは1797年のことだと言われています。登場当初は普通のファッション的な用途で着用されていたようですが、その後は上流階級向けの正装にのみ使用が限られるようになります。トップハットはビーバーの毛皮で作られていたため、ビーバーハットなどと呼ばれていましたが、その後、ビーバーが乱獲により絶滅寸前になってしまったことからシルクを使って作られるようになりました。
 
トップハットはマジシャンの小道具にも使われるので、マジックショーのイメージを持っている方も多いでしょう。最近のファッションでは、パーティーの衣装にトップハットを合わせることもあるようです。

 
  ベースボールキャップ

ご存じ「野球帽」は、カジュアルファッションの代表選手として、毎日、着用している方も多いことでしょう。本来は野球をプレーする際にかぶる帽子ですが、他のスポーツ、そして作業やカジュアルファッションとして、老若男女幅広く親しまれています。
 
コットンのほか、ナイロンやポリエステル、レザーなど、さまざまな素材で作られます。クラウンには通気用の穴が開けられることが多く、型崩れを防ぐため、前面は通常、あて布等で補強されています。
 
ベースボールキャップの起源は19世紀中頃のアメリカ・ブルックリンだと言われています。当時の「ブルックリン・エクセルシオール」という野球チームが最初に導入したそうです。
 
アメリカではベースボールキャップを作業用の帽子としても使用していました。特に有名なのが、NASAが導入していた刺繍入りのベースボールキャップ。日本では「アポロキャップ」として親しまれていました。現在は警察や消防などの活動用の帽子として、ベースボールキャップは多くの国々で導入されています。




 

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